特集春闘特集
2024年 春闘特集 I
2024年賃上げ交渉に臨む労使の方針をみる
成長と分配の好循環の追求では一致、昨年上回る賃上げ率も
ベア3%以上、定昇込みで5%「以上」を目安とする賃上げ方針を打ち出した連合。昨年の5%「程度」とした賃上げ要求方針から、要求を取り切る強い姿勢をみせている。一方の経団連は、日本がデフレから完全脱却できるラストチャンスとして、ベースアップを念頭に置いた賃上げの検討を求める「経営労働政策特別委員会報告」をまとめた。連合が5%賃上げ要求を「目安」と位置づけたことで、労使が企業の置かれた実態を踏まえて検討・議論することに資するものと、肯定的に評価した。中小組合が1万5000円以上を目安に賃上げを求める要求になったことに対しては、組合が建設的な賃金交渉となるように要求を検討・決定することが望まれるとして、報告は前年を上回る要求に対して抑制的な表現にとどめている。経団連の報告に対し連合は2024年春闘の「歴史的な意味については基本的に共通している」と、経団連のスタンスを評価した。2023年春闘で自動車や電機各社は満額回答を獲得した。今春闘でも人手不足のほか、円安など大手を中心に春闘を取り巻く環境は好調だ。昨年を上回る賃上げ率を目指した交渉が展開されている。
News
- 平均妥結額は84万9545円で2年連続増加(厚生労働省・令和5年年末一時金妥結状況)
- 製造業93万6428円、非製造業82万8122円(経団連・2023年の大手年末賞与・一時金)
- 雇用保険、週10時間以上に適用拡大へ(28年10月から 雇用保険法等の改正案要綱を「おおむね妥当」)
- 労災保険率、平均1000分の4.4に(6年ぶりに改定 17業種で引き下げ)
- 労働経済指標
特集年頭所感
2024 年頭所感
判例詳解
連載267 株式会社川久保企画事件(令5・11・15 横浜地裁判決)
退職労働者への就労準備費用の返還請求認めず
連載人手不足時代の採用・定着に繋げる!ハローワーク活用術
第7回 職種別求人票の実例④ ~運輸、配送~
求職者の不安解消につながる情報を提供し女性の採用等新しい対応が求められる
連載今さら聞けない、今聞きたい「よくわかる社会保険」
第8回 社会保険の手続き―年齢別編―
70歳到達時に標準報酬月額が変わる場合には「到達届」を提出する必要が
連載我が国の人事・労務管理のルーツを探る・第3部
第59回 江戸時代のサラリーマンの生活
真吾の病気(胎毒)のこと
連載税務相談百例
連載< 266 >
相続時精算加算の改正と生前贈与の加算期間の変更
ファイルデータファイル
令和5年就労条件総合調査
退職一時金と退職年金「両制度併用」は21.4%
厚生労働省調べ
労務相談室
- 労働基準法災害復興の作業で臨時の必要がある場合の時間外労働の許可/事後の届出「遅滞なく」は何日くらいまでか
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