特集「新しい時代の働き方に関する研究会」報告書の要点
労働基準法制の「労働者」や「事業場」の概念を 経済社会の変化に応じ検討する必要性を指摘
厚生労働省の「新しい時代の働き⽅に関する研究会」(以下「研究会」、座⻑・今野浩⼀郎学習院大学名誉教授・学習院さくらアカデミー⻑)は10月20日、報告書を取りまとめ公表した。雇用類似の働き方や事業場単位で捉えきれない労働者が増加しているとして、「『労働者』『事業』『事業場』等の労働基準法制における基本的に概念についても、経済社会の変化に応じて在り方を考えていく」必要性のほか、「物理的な場所としての事業場のみに依存しない監督指導の在り方」の検討が必要だと指摘している。特集では、報告書のメインとなる「第3 新しい時代に即した労働基準法制の方向性」の内容を中心に要点を紹介する。また、参考資料として報告書の一部を掲載した。 ※ 写真は報告書を取りまとめた第15回「新しい時代の働き⽅に関する研究会」(2023年10月13日、東京都港区)の様子。
News
- 「1人平均賃金の改定額」は9437円(厚生労働省・令和5年「賃金引上げ等の実態に関する調査」)
- 約3割が通算派遣期間「10年以上」(厚労省・派遣労働者実態調査)
- テレワークなどの選択的措置を義務付けへ(厚労省が仕事と育児の両立支援対策見直しの方向性を示す)
- フリーランスの労災特別加入認める(事業者から業務委託を受ける場合に)
- 大綱見直し、来年7月に閣議決定へ(過労死等防止対策推進協議会で方針示す)
- 今月の資料室
特集トピックス
改正旅館業法が12月13日に施行
カスハラを宿泊拒否事由に追加
連載Labor Radar
-最新の労働トピックをお届けします-
Vol.144
連載中小企業向けの わかりやすい!運用しやすい!就業規則
第19回 賃金規程 その1
条文の追加次第でトラブル防止にも
連載ジョブ型時代の職務分析のススメ
第8回 ILO第100号条約からみた職務分析と職務評価の位置付け⑤
職務の重要度に基づきウェイトを決定しジェンダー中立か等を確認する
連載職場トラブル解決のヒント!
< 115 >これって不利益変更でしょうか?
労務相談室
- 労働基準法工場内の設備故障で所定労働時間を2時間短縮/平均賃金6割上回るので休業手当の支払い不要か
【先見労務管理】読者会員専用サイトでは以上の記事の全文(PDF)を閲覧できます。