特集「骨太の方針2023」のポイント
成長分野への労働移動の円滑化を促す
政府は6月16日、「経済財政運営と改革の基本方針2023」(骨太の方針2023)を閣議決定した。岸田総理は「骨太の方針2023」について、「我が国が時代の転換点とも言える構造的な変化と課題に直面する中、30年ぶりとなる高い水準の賃上げや企業部門における高い投資意欲など、前向きな動きが現れている」とし、「足下での、こうした動きを、更に力強く拡大すべく、新しい資本主義の実現に向けた取組を加速させていく」と説明した。「骨太の方針2023」には「リ・スキリング(学び直し)による能力向上」や「個々の企業の実態に応じた職務給の導入」「成長分野への労働移動の円滑化(失業給付制度や退職所得課税制度の見直しなど)」などの施策が盛り込まれた。
News
- 夏季賞与は95万6027円で前年比3.91%増(経団連・大手の夏季賞与・一時金妥結状況(第1回集計))
- 妥結額は7864円、アップ率は2.94%(経団連・中小企業の賃上げ状況)
- 地域別最賃の目安審議始まる(引き上げ率4%超も視野に 7月末にも答申取りまとめへ)
- カスハラを心理的負荷評価表に追加(精神障害の労災認定基準検討会報告書)
- 精神障害の認定710件で過去最高(22年度の過労死等労災補償状況)
- いじめ・嫌がらせが11年連続最多(22年度個別労働紛争解決制度施行状況)
- 納付率76.1%で11年連続上昇(22年度の国民年金加入・保険料納付状況)
- 厚労審に田中氏、職安局長に山田氏(厚生労働省、幹部人事を発令)
- 今月の資料室
連載Labor Radar
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Vol.139
連載ジョブ型時代の職務分析のススメ
第3回 日本における職能給の歴史
職務分析が“ 手抜き工事” の職務給は 職能資格制度と同じ轍を踏む可能性が
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第15回 服務規律 その2 副業・兼業、競業避止義務
合理的事情がある場合以外で副業や競業避止義務の制限はない
連載職場トラブル解決のヒント!
< 110 >ジョブ理論と労働問題
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2022年「賃金事情調査」
産業計の所定内賃金37万円、夏季賞与102万円
中央労働委員会調べ
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