特集春闘特集
2023年春闘特集 I
2023年春季生活闘争に臨む労使の方針を見る
物価上昇を上まわる「ベア3%引き上げ」が経済好循環の鍵に
1月17日、経団連は今春の労使交渉(春闘)に臨む方針などを示す「経営労働政策特別委員会報告」(経労委報告)を発表した。「『人への投資』促進を通じたイノベーション創出と生産性向上の実現」と題する本年版報告は、「企業の社会的な責務として賃金引上げのモメンタムの維持や強化に向けた積極的な対応を呼びかけていく」と、「賃金決定の大原則」に基づきながらも積極的な賃上げを呼びかけた。賃金決定の大原則とは、社内外の考慮要素を勘案しながら適切な総額人件費管理の下、労使協議のうえに賃金を決定すること。今春闘では物価の要素を最重要視したベアを前向きに検討することを求めている。連合はこれまで7年間続けてきた2%のベア要求を8年ぶりに3%に引き上げた。物価上昇を上まわる可処分所得の増加がなければ、経済の好循環は生まれないという考えだ。政府も岸田首相が「インフレ率を超える賃上げの実現をお願いしたい」と賃上げ待望論を述べている。3%賃上げはほぼ2022年度の物価上昇分にあたる。労働組合も要求を取り切る覚悟が問われる春闘だ。本特集では2023年春季生活闘争に臨む労使の方針を見る。
News
- 平均妥結額は84万2978円で3年ぶりに増加(厚生労働省・令和4年年末一時金妥結状況)
- 物価上昇には“ベアで対応”が77.2%(経団連のトップ・マネジメント調査)
- 法定雇用率、26年7月までに2.7%へ(段階的に0.2ポイント引き上げ 労政審が答申まとめる)
- 専門型に「M&Aアドバイザー」(労政審分科会が裁量制対象業務追加を提案)
- 推定組織率16.5%で過去最低(パートは4万人増 労働組合基礎調査)
- テレワークに対する精神的不満は軽減(ソウルウェアのアフターコロナ調査)
- 労働経済指標
判例詳解
連載255 株式会社アイ・ディ・エイチ事件(令4・11・16 東京地裁判決)
チャットでの会社の誹謗中傷を理由の懲戒処分は無効
連載先進企業に学ぶ!人事労務の取組事例
第9回 株式会社ふらここ
育児期間中の時間限定正社員など、全社員の意見を取り入れて実現
連載我が国の人事・労務管理のルーツを探る・第3部
第47回 江戸時代のサラリーマンの生活
「桑名日記」でみるねずみとの共生?
連載税務相談百例
連載< 255 >
税制改正大綱−インボイス制度
ファイルデータファイル
高年齢者雇用の実態
定年「65歳以上」が24.5%で過去最高
厚生労働省資料より
労務相談室
- 労働基準法退職日まで長期の年次有給休暇を取得した社員/支給日在籍要件の賞与を不払いとすることは可能か
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