特集「同一労働同一賃金」を巡る最高裁判決
影響大きい「同一労働同一賃金ガイドライン案」
解説/2つの最高裁判決〜労働契約法20条の解釈を巡って〜
今年6月1日、労働契約法20条の解釈を巡って、「ハマキョウレックス事件」と「長澤運輸事件」の最高裁判決が出された。単なる最高裁判例という重みのみならず、働き方改革法案の中の最注目テーマである「同一労働同一賃金」に関連する最高裁の判断として重要な意味を持っている。ここでは、2つの最高裁判決と労働契約法20条の解釈、「同一労働同一賃金」の考え方との関係性などについて、外井(TOI)法律事務所の外井浩志弁護士に解説していただく。外井氏は2つの最高裁判決について、「原告有利の内容だが、予想されていた以上の大幅な変更はなかった」とした上で、長澤運輸事件判決について、住宅手当、家族手当を一方にだけ支払うことは不合理ではないとしているが、「やや形式論に過ぎる」と評価する。また、2つの判決は厚生労働省が公表した「同一労働同一賃金ガイドライン案」の内容に沿うものであり、「今後の指標として影響力は大きい」とする。
News
- 同一労働同一賃金に向け法整備(6月29日に働き方改革関連法が可決成立)
- 約7割が「無期転換」の内容知らない(連合が有期契約労働者に調査)
- 最低賃金3%上げが議論の焦点(厚労省・中賃審に改定目安を諮問)
- 労働側委員「合算分を基に給付を」(副業・兼業の労災、労政審で議論始まる)
- 料率改定を見据えた検討を始める(労災保険「その他各種事業」見直し案)
- 今月の資料室
連載Labor Radar
-最新の労働トピックをお届けします-
Vol.84
連載「多様な働き方」時代の賃金設計
<37>実際に賃金制度を構築する-製造業P社のケース-⑪
全体の人件費原資の変化を確認する
連載同一労働同一賃金時代のパート賃金
第14回:実践⑧ 人事制度設計の考え方(3)
「現実」を5年後の「ありたい姿」に変えていく
連載職場トラブル解決のヒント!
< 50 >オールドジャパニーズとニュージャパニーズ
ファイルデータファイル
外国人材受け入れに関する中小企業の意識
外国人材受け入れ時の課題として 半数がコミュニケーションを挙げる
日本商工会議所調べ
労務相談室
- 育児・介護休業法育児短時間勤務社員へ上司・同僚から苦情/法的に問題はあるのか
【先見労務管理】読者会員専用サイトでは以上の記事の全文(PDF)を閲覧できます。